未成熟子は親の扶養義務対象者である

未成熟子(みせいじゅくし)とは、成人年齢に達しているかいないかに関係なく、まだ経済的に自立できていない子を意味する法律用語です。
(ウィキペディアより引用)

 

養育費

 

つまり、たとえ二十歳を過ぎた成人であっても、まだ学生の身で就職していなくて経済的に自立できていない場合や心身の障害などで自立できない子については、親が扶養義務を追う未成熟子になるわけです。

 

この論理から言えば、子どもが高校卒業後に就職して社会的・経済的に独立できている場合は、親の扶養義務はなくなるものと考えられます。その場合には18歳の子どもでも、未成熟子とは言えません。
※ただし、就職しても未成年であれば所得も低いため、未成熟子であるという考え方もあり、家庭裁判所における養育費の支払い期間は原則として成人までとなっています。

 

<養育費支払い実例>
知り合いのA君夫婦が離婚した際、二人の間には加奈子ちゃん(仮名)という5歳の女の子がいました。離婚の原因は性格の不一致ということで、奥さんから離婚を切り出しました。

 

およそ半年にわたる話し合いの末に、協議離婚となり、加奈子ちゃんの年齢から親権者は母親になりました。慰謝料は特にありませんでしたが、二人の間では、加奈子ちゃんが高校を卒業するまでの間、毎月4万円をA君が払うことで合意しました。

 

A君はその後再婚し、新しい奥さんとの間に2子が生まれました。毎月4万円の養育費の仕送りは、A君にとっても大きな負担となりましたが、時にはダブルワークをするなどして加奈子ちゃんが高校を卒業するまで払い続けました。
やっと養育費の義務を果たしたと安堵していたA君に、前の奥さんから「加奈子が大学へ行きたいと言っている。あと4年間、養育費を払ってほしい」と言ってきました。

 

前妻は、A君と離婚した後は再婚せずにシングルマザーを選択。事務の仕事とA君からの養育費、そして母子手当てなどを使いながら加奈子ちゃんを育ててきたのです。

 

A君は前妻の依頼を「約束がちがう」と言って断りました。しかし、いちばん最初に授かった加奈子ちゃんのことが心配になり、弁護士へ相談しました。そこで教えられたのが、未成熟子(みせいじゅくし)だったのです。

 

弁護士は「大学生になったらアルバイトもできるでしょう。これまでの4万円ではなく、養育費の減額を相談してはどうですか」とアドバイスしました。

 

A君と前妻は話し合い、加奈子ちゃんが大学を卒業するまで毎月2万円を払うことで合意しました。

 

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