再婚しても元夫から養育費を払ってもらいたい

養育費

 

ある女性から以下のような相談を受けました。

 

元夫の不倫が原因で、私たち夫婦が離婚して5年が過ぎました。当時、7歳だった娘は4月から中学生になります。この5年間、元夫からは毎月5万円を養育費として受け取り、娘の中学入学に際して支度金として別途5万円をもらいました。実は、娘が中学に入ったら、私はパート先の社員の方と再婚することになりました。相手は、奥さんと死別して小学4年生の女の子がいますが、私の娘とも仲良しで、この4人なら暖かな家庭を築いていけると思い、再婚を決めたわけです。

 

私の娘は、月に1度、元夫と面会していて、そこで「お母さんが再婚する。新しいお父さんができる」と話したそうです。実際、新しく夫になる再婚相手は「僕にとっても大切な娘だから…」と養子縁組を希望してくれました。

 

そんなある日、元夫から「結婚おめでとう!ついては、娘にも新しい父親ができるということなので、5万円の養育費を減額してもらえないだろうか?!」という打診がありました。

 

再婚相手は「僕が新しい父親になるんだから、元旦那さんからの養育費は受け取らなくてもいいんじゃないか?でも、どうしても君の気持ちが収まらないのならこのままでもいいけど、せめて少しだけでも減額に応じてあげたらどうかな?」と言われました。

 

 

私としては、元夫の不倫・不貞が原因で離婚となっただけに、娘が大学を卒業するまでは5万円の養育費を払うとした約束を最後まで守ってほしいと思っています。私が再婚することで、不貞を働いた元夫からの養育費を減らさなければいけないのでしょうか?・・・という内容です。

 

いろいろ調べてみると、法律上、父親は子供を扶養する義務を民法第877条第1項にて定められていることがわかりました。この扶養義務は父親と母親が離婚した場合でも変わることはなく、父親には離婚後も元妻に引き取られた子どもの養育費を支払う義務があるわけです。

 

さらに、この父親の扶養義務は、離婚した後に元妻が再婚した場合でも変わりありません。娘や息子が再婚相手の養子になった場合でも同じことです。というのも、再婚相手の養子になったからといって、父娘の親子関係が否定されるわけではないからです。要するに元妻が再婚して、子どもが再婚相手の養子になろうが、実の父と娘であることに変わりない以上、実父は娘のために養育費を払い続けなければならないということです。

 

 

ただし、元夫の失業や収入減、再婚の場合などの諸事情によって養育費の額を変更できる旨を民法第880条では定めています。こうしたことから元夫が「娘にも新しい父親ができるということなので、5万円の養育費を減額してほしい」と言うのも間違いではありません。

 

結論として、まずは毎月1度は元夫と面会している娘さんの意見も聞いた上で、元夫と話し合ってみてはどうですか?とアドバイスしました。合意できれば問題ありませんが、もしも話し合いが不調に終わった場合には、調停や審判を選択するしかありません。

 

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